中学生の定期テスト前に親ができるサポート
小学校から中学校へと進学すると、『定期テスト』というものが待ち構えています。
小学校の頃、多くの学校では単元ごとにテストが行われ、生徒側もそれほど構えて勉強する必要はなかったと思いますが、中学校に入ればそれが『定期テスト』となり、ある程度のまとまった範囲を勉強する必要が出てきます。中学受験を経験したような子ならば、勉強の方法もわかっているかも知れませんが、ほとんどの新中学生は、初めての定期テストに向けてどのように対策をすればいいのかなど、分からないのが普通です。
実際に、私の子供も初めての定期テストを前に、学校側からテスト範囲を知らされ、その範囲のワークを進めはするものの、一度問題を解いただけでおしまいにするという、“流し”の状態で済ませているようでした。それで覚えてしまえれば良いのですが、一回だけでそれなりの範囲を覚えられるのなら誰も苦労しません。そこで、一応親としてできることは何かなと、今回少し考えて行動してみることにしました。
そもそも、親が子の勉強に口を出すときは、大いに注意しなければなりません。ということは、多くの親なら言われずとも知っとるわと言ったところでしょうか。ここで、子供の定期テスト前に親ができるサポートについて、私が気をつけたことを書いてみたいと思います。
先ずは、子供の定期テストの時期がいつなのかがわからなければ、親としても様子をうかがうことはできません。これは本人にさらりと聞くでもよし、学校から配られている予定表で静かに確認しておくでもよし。二週間前くらいにはテストの時期は知っておいた方が良いかなと思います。
子供が自分から進んでテスト勉強を始めようとする時なんかは、大げさに褒めるようなことはせずに、そっと見守るくらいでちょうどよいのではないかと思います。中学生くらいになると、本人としては一丁前になった気でいる部分も出てくるのが、雰囲気に分かります。自分から勉強を始めようとする姿勢が見えたら、「おっ? 勉強? えらいじゃん」くらいの声掛けで、あとは親も親で別のことをしていればいいと思います。
ただ、子供が勉強している時に、親がスマホをいじっていたり、好きな動画を見ていては、子供の勉強する意欲に水を差してしまうのでは、と思います。できれば親もまた家の中での用事を進めるというように、「一緒に必要なことをしている雰囲気」を見せるのは大事なことでしょう。私の場合は、特別今やらなくてもいいかなと思うような家事をしていたり、少し離れたところで読書をしていたり。子供の性格にもよると思いますが、私としてはとにかく「子供の集中力の邪魔をしないこと」に気をつけています。その姿勢で、子供の勉強の邪魔はしないという意思を見せているつもりです。
子供が勉強につまづいたときは、それを聞き、相談に乗ります。ただ、中学校ぐらいの勉強となると、親自身がもう忘れていたり、当時から分かっていなかったこともあるので(汗)、分からなければ一緒に調べます。今やAIの時代、調べるのも楽になりました。ただ、AI任せにしていては、自分で考える力は養われず、親の威厳もなくなり(汗)、恐らく互いに“自信をつける”ことには繋がらなくなってしまうので、AIが答えを出して来たからと言ってそこでおしまいにするのではなく、しっかり理解するまで一緒に読み込みます。AIの出してきた回答を見ながら、軽い会話をするのも、より理解が深まり、良いかも知れません。
ただ私の場合、子供が一人で理解したいのだと、こちらに見せたがらないこともあったので、その時は子供に任せ、私は後でそっと見たりしていました。やはり、“自分一人で取り組みたい”という思いも強いようで、そこには下手に口を出さないように気をつけていました。
親が最も気をつけなければならないのは、決して上から目線で教えることはしない、ということに尽きると思います。少しでも気を抜くと、これをやってしまうのが親というもの。どうしてこれがわからない? というちょっとでも威圧的な雰囲気はなるべく封印。初めてのことはわからなくて当然です。誰だって、自分がわからずもどかしい思いをしている物事に対して、どうしてわからないのかと責められれば、カチンと来たり、落ち込んだりするものです。そしてそこから親子げんかに……というのが昔からの定番の流れなのでは、と思います。
一緒に勉強をしている雰囲気で、なるほどね~、そういうことか~、あ、でもここがわからない……(私が)、じゃあこれってどういうことなのかな? などと、私自身がそんな疑問を持ちながら、言葉を発しながら、子供と一緒に勉強を見たりしていました。ただ、ここでも忘れちゃいけないのは、あくまでも勉強の主人公は子供であること。親が下手に勉強にのめり込むと、子供のやる気を削ぐこともあるので、気持ちの調整が難しいところではあります(笑) どんな場面でも、子供を追い越さないように注意していたつもりです。
子供に教える物理的な位置も一応気をつけています。正面には座らず、隣に座って一緒に問題を見るようにしています。正面に座るとそれだけで敵対心が生まれるのが人間のようで……。
何にせよ、親自身に心の余裕がないと、できないことだらけかも知れません。子供と衝突しそうになった時には、ぐっと言葉は飲み込み、その場を静かに離れるのが良いのではないかと思います。言いたいことがあれば、互いに言いたいことを素直に言う、なんてことはしない方が良いと私は思っています。気持ちが高ぶっている時に言う言葉なんて、相手に無駄に悪い印象を与えるだけです。そして言われた方は、その言葉をずっと根に持って覚えているものです。そして、言った方は忘れていたりで、何も良いことがない……。悪い言葉はぐっと飲み込んで、七秒数えて我慢してしまえば、沸点に達していた気持ちはある程度冷めているはず。感情というのはジェットコースターみたいなもので、その一瞬を我慢してしまえば、意外と平気なものです。まあ、そこも普段の親子の関係性によるところはあるのかも知れませんが。
とにかく、子供のテスト勉強に親ができることをするためにも、普段から子供の話をよく聞くなどして、コミュニケーションを取っておくことが大事なのだろうと思います。子供のことを最もよく理解できるのは、学校の先生ではなく親であるはず。勉強に関してもそうでしょう。学校の先生は多くの生徒を一度に見なければなりませんが、親が見るのは我が子だけでいいんですから。子供のことを学校の先生にお任せしきってしまうのは、ちょっと親としてはいただけないかなと思います。そして、そういう親を、果たして子供は信頼してくれるだろうかと考えると……私はそれは寂しいのでちょっとできないかなと。
大人になり、親となり、今となっては学生時代の勉強はもっと“遊んでおけばよかった”と思っているくらいです。勉強って、リアルなゲームみたいなものであって、覚えて覚えて、できることが増えていけば、それだけできるフィールドも広がって、それでもって同時に自信もついてくるという、なんてお得なものなのかしらと、今ならそう思えます。勉強ができるようになることは、堂々と世の中に自慢できるというメリットもあるんですもんね。……まあ、“それだけ”の人間になられては困るのですが、勉強ができないままではそれだけで人生いろいろと損をしてしまう部分があるので、これからも適度に子供の勉強に付き合っていこうかと思っています。
最も気をつけるのは、適度な距離感。中学生ともなれば、あまり親がべったりとついていては鬱陶しいように思うこともある反面で、もちろん傍にいて話を聞いてほしい時もあるという、もしかしたら人生の中で最も矛盾と我儘を抱えている時期なのかも知れません。そんな中学生を、親としてはゆったりと構えて見守る気持ちを持つのが大事だろうなと、そう思いながらこれからも楽しく過ごしていきたいものです。