2020/03/07
運賃無料タクシー、2019年3月から福岡で
タクシーと言うと、「値段が高いから普段使うにはちょっと……」というイメージで、あまり利用頻度は高くない、というかほとんど利用しない乗り物です(私は)。しかし、運賃がもし「0円」となれば、それは使わない手はないと思ってしまいます。
そんな無料の配車・運行サービスが、2019年3月から福岡市の天神を中心に始まるというニュースを見ました。サービス自体はまだ先ですが、2020年をめどに、東京などの主要都市での展開も目指しているようで、この無料配車・運行サービスは一気に日本中に広まりそうです。
その中で、このサービスを始める新会社を設立したのがまだ若い男性とニュースで見ました。一体どのような人なのか、気になったので調べてみました。
新会社「nommoc(ノモック)」を設立したのは、吉田拓巳さん
この吉田拓巳さんは、最年少社長として15歳で起業したことで知られているようです。15歳って、中学生……? 自分の人生と重ねると、とんでもない人物だなと思わされてしまいます。
15歳の時に、「セブンセンス」を創業。肩書としては、福岡県出身のクリエイター、VJ、実業家、とありました。クリエイターは何となく分かる。実業家も何となくなら分かる。だけど、VJって何? となるのは、恐らく私だけではないはず。
VJとは、「Visual Jockey(ビジュアル・ジョッキー)」の略だそうです。Visualが映像、Jockeyが機械を操作する人、という意味で、映像を機械で操作する人、というような意味合いだそうです。
DJって聞いたことがありますよね? DJはクラブやイベントなどで、その場の雰囲気に合わせて音楽を選んで操作している人のこと。それに対し、VJは同じような場所で音楽に合わせて映像を演出する人のこと。DJとVJは一種の仲間みたいなものなのかな。そんな雰囲気です。
2007年の時にVJの世界と出会い、2008年にご自身のグラフィック映像を発表されました。この時、僅か11歳。まだ小学生。……何だか世の中の常識をぶち破ってくれています。
VJの世界に出会ったというのも、当時父親の知合いの結婚式に出席した際、そこで流れたオープニング映像に影響されてのことだそうです。そこで「映像がやりたい」と思ったのだそう。そしてその後、親にパソコンを買ってもらい、映像や写真のスライドショーなどを作って遊んでいたと……。さらりと書いてあることですが、ここに彼の家庭の特殊性が現れている気がします。
まず、まだ小学生の子供が「パソコン欲しいから買って!」と言って、果たして買ってあげる親がどれだけいるのかということ。そして買ってあげた後も、どれだけ自由に使わせるのか、親は目を光らせるのではないかということ。そこをあっさりクリアした吉田さんは、きっと小学生にしてしっかりとした興味を持っていたのだろうなと思いました。私が小学生の頃と比べちゃいかんな……。
じゃあ、親が特別な人なのかなと思うと、そういうわけではなく、親は普通のサラリーマン。決して親が音楽関係の人だとか、映像関係の人だとか、そういうわけじゃない。そこで自ずと「映像ってかっこいー」と思ったのは、吉田さんご自身で強く感じられたものなんでしょうね。
しかし、当然周りにVJをやっている人はおらず、ネットで情報を集めたり、appleストアの店員さんに聞いたりしていたそうです。この辺りもやはり本気度が違います。本気になれば何でも自分で調べ、行動してしまうんですね。そうしてVJを始めたのが小学校6年生の時だというのだから、行動も早い。小学5年生の時に「映像がやりたい」と思い始めてたった1年で、もうVJを始めてしまっているという……何だか色々と吉田さんに学びたいと思ってしまいます。
吉田拓巳さんの考えていることは……
15歳で起業して、会社の代表取締役となるのはもちろんすごいことなんですが、そこからまた会社を発展させていくことができるのは、大人でもほんの一握りなのではないかと思います。
ただ、吉田さんも常に物事に成功しているわけではないのかも知れません。実際に、過去に生み出した「お年玉.me」は、お年玉が欲しい人が自己紹介、お年玉の使い道を入力して、お年玉をあげたい人からお年玉をもらうサービスですが、話題にはなったものの、上手くサイトが回らなかったのか今はそのサービスを見ることが出来ません。調べてみると、賃金決済法違反の疑いが発覚して、各方面から批判が出たとか。しかし、あくまでも「疑い」なのかな。しかも批判が出たという記述で留まっているあたり、実際に何か問題になったのかどうかはよく分かりません。
この批判を受けても、吉田さんは(多少落ち込んだようですが)前へ前へと進み、どんどんやりたいことをやっているんですね。成功する人は、その何倍も失敗しているというのはよく聞く話。ただ、失敗を恐れずに前へ進めるかどうかが、成功に繋がるかどうかの分かれ目なんでしょうね……。
まだ弱冠22歳の吉田さん。でも既に会社を創業してから7年も経つという、何だか私のような者には想像もつかない人生を送られていますが、まだまだ先は長い。何せ、今は寿命が八十を超えていますから、まだまだできることはたくさんあるし、やれる時間もたくさんある。そして吉田さんご自身、やりたいことが次から次へと沸いてくる方なのかなと思います。
今回、新会社を設立し、運賃無料タクシーというサービスを始めてみようと思ったのも、彼のたくさんあるアイデアの一つに過ぎないのかも。これからもいろいろとやってみたいことを実現して、世の中のためになることを、そしてもちろん自分のためになることを続けていって欲しいと思います。陰ながら応援しています。
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