2020/03/07

男性が発症しやすいという若年性認知症

 



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40代主婦、一児の母。 この年になっても知らないことだらけで、恥ずかしいので、知りたいと思ったことを調べてここに書いています。 趣味は読書、ゲーム……だったけど、今は子育て真っ最中のため、それらはお休み中。読書はたまにしています。子供の影響で、童話など。

一般的に「認知症」と言うと、年を重ねて、高齢になってから発症するものという意識がありますが、若いうちに発症してしまう認知症もあるようです。
「若年性認知症」。これは64歳以下で発症するもので、発症してもなかなか気づかず、そのため診断が遅れてしまう可能性の高い症状です。
64歳以下と言うと、まだまだ現役世代で、職場で働いている人も多くいらっしゃると思います。とても他人事とは思えないこの症状について、少し調べてみました。

若年性認知症ってどういうもの?

若年性認知症とは、64歳以下で発症する認知症のこと。
64歳と言うと、まだまだ職場で働いている方々も多くいるかと思います。ただ64歳以下、と言うと、つい64歳と言う年齢だけについて考えてしまいがちですが、発症年齢は平均51歳と言われています。そしてこの51歳と言う年齢を見ると、つい51歳と言う年齢だけを考えてしまいますが、あくまでもこれは平均値。と言うことは、40代でも十分に発症してしまうことがあるということです。

また、この若年性認知症は、女性よりも男性の方がなりやすい特徴があるようです。40代、50代の男性と言うと、まだまだこれから働き盛り。発症してしまうと、今の生活にも、老後の生活にも、響いてしまう期間がより長くなってしまいます。

若年性認知症の原因としては、脳血管性型とアルツハイマー型の二つが主なものとされています。

脳血管性型とは、脳梗塞や脳出血、くも膜下出血などの脳の血管の病気により、脳の血管が詰まったり出血したりして、脳に酸素や栄養が送られなくなることで細胞が壊れてしまうことで認知症が発症してしまうというものです。

血管の病気は、動脈硬化が原因。動脈硬化になりやすいものとして、高血圧、糖尿病、心疾患、喫煙と、その内容を見てみると生活習慣が主原因となりそうです。

また、アルツハイマー型の原因となるのは、アミロイドβ(ベータ)と呼ばれるたんぱく質が原因という仮説が有力とされています。アミロイドβは健康な人の脳にも存在するもので、通常は脳内のゴミとして分解、排出されるものですが、正常なアミロイドβではなく、より大きく異常なたんぱく質ができると、上手く排出されずに脳内に溜まって行ってしまうということです。この蓄積は、認知症を発症する20年も前から始まっていると言われています。

ただ、このアミロイドβに基づく説は、あくまでも仮説で、この仮説に当てはまらない例もあるということ。アミロイドβに基づいてなされた研究で、新薬が開発段階であったりと、かなり有力な説ですが、その他にも脳の使い方を工夫する予防法の研究も行われています。アルツハイマー型については、これからも研究が行われていくようです。

主な二つの原因(脳血管性型とアルツハイマー型)の他にも、アルコール性の認知症もあります。これは原因がはっきりしているので、アルコールを抑えることで発症リスクを下げることができるでしょう。

とは言え、40代、50代の男性となると、職場の付き合いで酒はつきもの、と考える方も多いと思います。酒を飲んで本音を聞いて、そして職場の絆が深まる、と言うように。

しかし、一番大事なものを見失わないで欲しいと思います。一番大事なもの、それは本人の健康と家族の幸せ。それを本気で考えれば、酒量を減らすことは可能だと思います。

若年性認知症にならないためには……

今までの認知症の原因を見ていくと、やはり認知症になるリスクを下げるためには、先ず、生活習慣を見直すこと。これに限ると思います。

脳血管性型とアルコール型、これらに関しては特に、生活習慣を見直すことでかなり発症リスクを下げることが出来ると思います。酒もたばこも極力抑え、早寝早起きを心掛け(仕事でままならない方もいると思いますが、なるべく……)、規則正しい生活を心がけることで、認知症のみならず、あらゆる病気を遠ざけることが出来ると思います。

今までどっぷりと不健康な生活に浸っていた方にとっては、「ハードルが高い……」とやる気にならないこともあるかも知れません。それならば、できることから少しずつやって行けばいいのではないでしょうか。

今日はいつもより少し酒の量を減らしてみる。上手くいけば、減らす量を徐々に増やして、ちゃんとできた日には自分にプチごほうびを、とか。カレンダーにシールを貼るんでもよろしい。それだけで、「できた!」ということが視覚化され、よりやる気が起きると思います。

「昨日頑張れたから、今日はいいや」だと続かなくなるので、一週間連続して続けられたら、より良いごほうびを、一か月連続して出来たらもっとより良いごほうびをと、続けられるようにして、いつの間にか生活習慣が改善されている、と言うのが望ましいように思います。

ごほうびが身体に悪いものでは本末転倒ですが……。そこは考える必要がありますね。

不健康、不規則な生活をしている人にとっては、恐らく自分が不健康、不規則な生活をしているな、と言う後ろめたさのようなものがあるんじゃないかと思います。それが徐々に生活が改善され、どんどん健康になっていく自分の身体を体感すれば、感じなくてもよい後ろめたさも消え、清々しい気持ちになっていくのを感じるようになるのではないかと思います。

どうしても自分だけじゃ頑張れないという人は、周りの人に公言して、自分を追い込むという方法もアリです。周囲の監視の目を作ったり、期限を設けたり、自分ではできないことは、周りから固めてしまうというのは、とても有効な手段だと思います。

また、アルツハイマー型については、アミロイドβの仮説が有力とは言え、まだまだ研究段階です。そしてやはり、このアルツハイマー型についても、生き方や脳の使い方に予防のカギがあるとして研究が進められているため、こちらについてもストレスのない生活を送ることで予防に繋がるのではないかと思われます。

ストレスのない生活というのは現実的ではないので、極力ストレスを感じないようにするというのを目標にするのがいいかと思います。ストレスを全く感じないと、人間としての成長も止まりそうなので。

今、非常に多忙で、とてもじゃないが健康な生活やストレスのない生活など考えられないという方々も多くいらっしゃると思います。しかし、その中でもほんの少しでもいいから、自分で「健康」に向かう何かを始めてみるのはできるかなと思います。ほんの少しでいいんです。少しでもできれば、達成感が生まれます。達成感が生まれれば、やる気が湧いてきます。そうして好循環を作って行けば、もうその循環に乗るだけです。

自分の未来のためにも、家族の未来のためにも、はたまた「今」のためにも、病気を遠ざけるために今の自分を見つめなおしてみるのはいかがでしょうか。

 



 
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