2020/03/07

「あたしおかあさんだから」についての批判は……

 



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40代主婦、一児の母。 この年になっても知らないことだらけで、恥ずかしいので、知りたいと思ったことを調べてここに書いています。 趣味は読書、ゲーム……だったけど、今は子育て真っ最中のため、それらはお休み中。読書はたまにしています。子供の影響で、童話など。

ネットニュースを見ていたら、「あたしおかあさんだから」という歌の歌詞について、世間からの批判が多く上がっていると目にしました。

一応、私も一児の母なので、ちょっと気になって歌詞を見て、歌も聞いてみました。

母だから何でも我慢しなきゃならない?

歌詞の内容を見てみると、確かに批判されてしまうような内容にも見えました。
ただ、歌を作る者としては、お母さんになる前の状況とお母さんになった後の状況の比較を分かりやすく伝えたかったんだろうなぁとも思いました。

お母さんになる前はヒール履いて、ネイルして、立派に働けるって……という歌詞も、独身の時はこうだったなぁと、お母さんになった方々は共感する人たちも少なからずいるんじゃないかな。

お母さんになったら爪も切って、走れる服も着て、いつも子供のことばかり考えて……というような内容も、やはりお母さんになった方々は「ああ、そうだなぁ」と共感する人も多くいるでしょう。

ただ、今は女性の生き方も千差万別となり、これを子育てを最優先するお母さんの”呪いの歌”とまで思ってしまう方々もいるのも頷けます。そう捉えてしまえば、もう呪いの歌にしか見えなくなってしまうから、人の価値観というのは怖いです。

それと、私が思ったのは、歌詞の中に「あたしおかあさんだから」が何度も出てきて、これがまた悪い(?)印象を与えているのかなとも思いました。「あたしおかあさんだから」は控え目に思っていればいいことで、全面に出してしまうと押しつけがましくなってしまうかなぁと。

今は昔と違い、生き方も様々で、必ずしもこの歌の価値観に合致しないお母さんはそれこそたくさんいると思います。結婚して、子供も生まれて、家族ができて、それでも自分のやりたいことはやるし、できるんだと、そういう生き方をしている母親はかっこいいなって思います。そういうお母さんのところで育つお子さんも、かっこいい母親の姿を見て必ず何かを学んでいると思います。

決して自分のやりたいことをやっているからと言って、子供に対する愛情が薄いなどということはないですよね。むしろ、普段自分のやりたいことをやっているから、子供にもしっかり愛情を注ごうと、無意識にもそうしているお母さんがたくさんいるのではないかな。私はそう思います。

ただ、この歌の歌詞は、母だから何でも我慢しなきゃならない、と言うネガティブな意味の歌詞ではなく、母だから子供のために色々としてあげたいのだというポジティブな意味の歌詞として、作詞ののぶみさんは作られてのではないかなと。

同じことをしても、捉え方で意味は真逆に変わってしまったりします。作詞ののぶみさんはこれをポジティブに書き上げたとしても、世間にはネガティブに捉えられてしまったということなのかも知れません。

どうして批判が上がったのか?

恐らく、世間には余裕のない人々が沢山いて、心に余裕がなければ世の中のことを批判的に見てしまうのは当然のことだと思います。心に余裕がなければ、どうしても人はネガティブな反応をしてしまい、そしてそれが当然となり、その上賛同してくれる人たちがいれば心強くなり、その声はどんどん大きくなる。

確かに、歌詞の中にはちょっと呪いの歌に聞こえなくもない箇所もあるかも知れませんが、それも自分の意識を変えれ聞いてみれば、単純にお母さんお疲れ様の歌なんだなというようにも聞くことができます。

作詞されたのぶみさんは男性で、お子さんがいらっしゃるようですが、あくまでもお父さんです。恐らくそう言うことも相俟って批判が上がってしまったのかも知れません。いくらお母さんたちにインタビューをして、実体験を聞いて、それを歌詞にしたと言っても、書いたのはお父さんかいっ! って思った人たちも多くいるのかも。

それというのも、お母さんたちは自分の夫のことを考え、夫がもしこういう歌詞を書いたら……と想像し、冗談じゃない! と憤る気持ちも生まれたのかも。やはりこういう感情に訴える詩を書くには、その人が実際にその体験をしてこそ響いてくるものがあるのは当然のことだと思います。体験してないのに、偉そうに語るんじゃないよ、と思うお母さんも多くいたのかな、なんて。

しかし、純粋に歌を楽しめば、「そうそう、そうなんだよねぇ」と共感するところも多くあるのも事実。私なんかは「新幹線の名前覚えるの」には笑ってしまいましたが。子供がいなければ絶対に覚えなかったであろう新幹線や電車の名前。いつの間にかかなり詳しくなってしまった(笑)

私としては、このような批判が上がらなければ純粋に楽しめそうな歌でしたが、批判がきっかけとなってネットニュースに上がり、それで耳にしたので、そういう見方もあるんだなぁと意識が批判的な方向へ流れるのを感じました。それを、やはり「あたしおかあさんだから」の歌詞の多用が耳についたかな。あまりにも何回も出て来るので、それは控えめに言うのがかっこいいよ、なんて思ってしまいました。

今回、ネットニュースでこの話が上がってきたことについて特に思ったのは、それだけ家事育児、それに仕事にも追われて余裕のないお母さんたちが本当に多くいるということ。ピリピリしている神経に、更に針でツンツンするような内容(に感じられる)、それで世の中のお母さんたちは爆発してしまったのかも知れません。

ただ、世の中の人たち全員に支持される作品を作るというのは不可能。そしてこの歌を支持するお母さんたちもいるということは、このような歌を求める人たちも必ずいるということ。

そういう世の中なんだなぁと、達観できる目を持てるようになれば、様々なイライラから解放され、楽になれそうな気もします。

要は、自分次第。自分自身で見方を変えれば、嫌な方向にも楽な方向にも、自在に行き来できるようになるんじゃないかな。で、どうせなら、楽な方向に行きたいなぁ。

 



 
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40代主婦、一児の母。 この年になっても知らないことだらけで、恥ずかしいので、知りたいと思ったことを調べてここに書いています。 趣味は読書、ゲーム……だったけど、今は子育て真っ最中のため、それらはお休み中。読書はたまにしています。子供の影響で、童話など。

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