幼稚園の先生ってどんな人がなれるの?子供がお世話になった先生の印象
自分の子供が幼稚園に入ってから、ふと、「幼稚園の先生ってどんな人がなれるんだろう?」と思ったこと、ありませんか?
私の場合、子供が通う幼稚園の先生のほとんどが、ご自身にもお子さんがいらっしゃる方が多く、とてもパワフルなイメージがあります。
体力仕事な面はもちろんあるだろうなと思いながらも、実際にどのような資格が必要なのか、ピアノ技能は必須なのかなど、疑問に思ったことをまとめてみました。
幼稚園の先生の資格ってどんなもの?
幼稚園の先生になるには、「国家資格」が必要です。
「幼稚園教諭免許状」という国家資格があり、以下の種類に分けられます。
- 一種免許状:教育課程がある大学(教育学部や人間学部など)を卒業することで取得
- 二種免許状:教育課程がある短期大学や大学短期大学部(幼児教育科・保育科・子ども教育科など)及び専門学校を卒業することで取得
- 専修免許状:教育課程がある大学院修士課程(教育学研究科など)を修了で取得
大学や短期大学、専門学校、大学院と、幼稚園の先生になるには様々な教育機関でその資格を取得できるようですね。
ただ、資格に種類が分かれているということは、資格によって何か違いがある?と思いますよね。
仕事内容にさほど違いはないようですが、主な違いとしては・・・
- 給与面での待遇に差がある(二種より一種の方が給与面の待遇が良い)
- 一種は園長先生になれるが、二種では園長先生にはなれない
ただ、ここでの給与面での待遇はあまり気にしなくていいのかな、なんて思います。
それよりも何よりも大事なのは、子供と接するのが好きかどうかということじゃないかな。
保護者としては正直、給料ばかりを気にしているような先生にはあまり子供を預けたくないなぁ・・・と思ってしまいます。
実際の現場でも、二種免許状を取得して現場で働いている先生が多いようです。
園長先生になれるかどうかは・・・あまり気にしていないということなのかも知れませんね。
ピアノって弾けないとダメ?
幼稚園の先生って、ことあるごとにピアノを弾いているイメージがありますよね。
でも、幼稚園の先生はピアノを弾けなければいけないのでしょうか?
調べてみると・・・幼稚園教諭としてピアノの技量が必要と規定されているわけではないようです。
先ほどの幼稚園教諭の資格に、ピアノの試験というものはないということです。
では、なぜこれほどまでに、幼稚園の先生はピアノが弾けるというイメージがあるのかというと、それは実際の幼稚園生活に不可欠なものだからです。
先生がピアノを弾く場面としては、以下のような場面があります。
- 朝の会では、先生のピアノに合わせて歌を歌う
- お遊戯会などのイベントには先生のピアノの音に合わせて歌ったり踊ったり
- 先生がピアノで合図をすることで、子供たちが一斉に行動できる
大人視点だと、「そんなのテープを流したり、言葉で説明すればいいんじゃないの?」と思うかも知れません。
しかしこの生での楽器演奏は、子供たちの予測不可能な行動に臨機応変に対応できるという強味があります。
しかも、言葉で伝えると「なんかイヤなことを言われてるな~」と感じることも、ピアノの音で知らせられれば気持ちにトゲが生まれないという特典つき。
幼稚園の子供たちの指導において、ピアノ演奏は非常に合っているということなんですね。
では、幼稚園の先生たちが一体どれほどピアノが弾けるのか・・・そこが気になりませんか?
決してプロレベルのピアノ技量を求められているわけではないですが、最低でもバイエル終了レベル(ピアノ歴2~4年程度)の技量が求められているようです。
また、幼稚園によってはピアノ以外の楽器でもOKというところもあるようです。ギターやハーモニカが弾ける先生もいらっしゃるようですよ。
もし幼稚園の先生になりたいと考えているなら、ピアノを弾けるようになることは必要、と考えた方が良さそうですね。
年齢や性別の傾向は?
やっぱり女性が多い
これは多くの方が想像する通り、圧倒的に女性が多いです。
と言うのも、子供たち、特に年少さんにおいてはまだまだお母さんに傍にいて欲しいような年齢です。
お母さん、と言い切ってしまうと今の時代、語弊があるかも知れませんが、要するに「身の回りのお世話をしてくれる、家族に近いような大人」が幼稚園の先生に向いているのではないでしょうか
決して男性が向いていないというわけではありません。
非常に子供思いで、子供からもお母さん方からも人気が高い男性の先生ももちろんいらっしゃると思います。
また、幼稚園で子供と向き合うには体力仕事の面も大きく、男性の先生が活躍できる場面も多くあるでしょう。
元気な男性の先生がいると、幼稚園全体にも活気が生まれるように思います。
ただ、まだ幼稚園の先生は女性が多いという、昔からの慣習には勝てない部分があるように感じるのも事実。
それだけに、幼稚園で男性の先生を見かけたら、本当に子供が好きでこの仕事を選んだんだろうなぁと思えそうです。
年齢は・・・若い人が多いかな?
幼稚園の子供たちは、何と言ってもパワフルです。
そういう子供たちを複数人、まとめて面倒を見るのが幼稚園の先生です。
そんな子供たちを見るのに最も必要なものは・・・体力でしょう。
その点、やはり若い先生の方が子供たちのパワフルに耐えうる傾向があるのは間違いないでしょう。
私ももう少し若ければ子供の遊びにもっと付き合えるのにと、自分の年齢に逆らえない辛さを味わっています(笑)
それと、結婚して辞めてしまう先生も多いようで、それが若い先生が多いと感じられる要因の一つだと思われます。
子供が通う幼稚園の先生の印象は?
私の子供が通う幼稚園には、いわゆるベテラン先生が多くいらっしゃいます。
先ほどまで、若い先生が多いなんてことを言っていましたが、実際にはベテラン先生もたくさんいらっしゃるのだと思います。
体力面での問題も特にないように見えます。ただ、子供たちと一緒に駆け回って遊ぶような先生は・・・いないかな?
広い園庭を遊びまわる子供たちを、落ち着いた様子で見守っている感じです。
まあ、先生としてはそれが正しいあり方のような気がします。一緒に遊ぶのも楽しいですが、やはり子供の安全を第一に考えなくてはならないのが先生ですもんね。
担任の先生にはお子さんが3人も!
私の子どもの担任の先生ご自身にも、お子さんが3人いらっしゃいます。
子ども幼稚園に通う間に、担任の先生は一度産休・育休を取得し、翌年に担任の先生として復帰なさいました。
もう・・・それだけで先生を尊敬します。とてもパワフルですよね。たくましい。
それに先生もお母さんだから、お母さんの気持ちをリアルに理解してくれそうという、保護者からの期待もあります。
お互いに子育ての悩みを打ち明けてみたりと、お母さん同士の会話を楽しむこともできました。
また、担任の先生以外にも、ご自身にお子さんがいながらも働き続ける先生が何人もいます。
先生のお子さんはもう小学生、中学生と大きくなり、「反抗期になっちゃって~」などその時期の悩みを話していたりすると、「ああ、先生も色々と悩みながら子育てをしてるんだな」と親近感を覚えたりすることもあります。
幼稚園の先生はやっぱり子供が好き!
様々な理由があり、復帰されている先生方ですが、やはり根底には子供が好きという思いがあるのだと思っています。
それこそ、ご自身のお子さんが大きくなると、尚のこと幼稚園くらいの子供たちが可愛く感じるようで、園での子供たちは本当に可愛がられていたように思います。
子どもが好きで、どうしたら子供たちが楽しむことができるかをしっかり考えてくれている、というのが私の幼稚園の先生の現実的なイメージです。
もちろん、辛いこともたくさんあると思います。ただ可愛く子供たちを見ているだけの仕事ではないですもんね。
もしかしたら同僚の先生たちとの間に何かがあったり、ある一定の保護者の方に悩まされたりと、その時その時で悩み事もあるのかも知れません。
それでも幼稚園の先生として働くのは、やはり子供が好きで、子供の行動に癒される瞬間が毎日あるからかなぁと思います。
幼稚園の先生・まとめ
- 幼稚園の先生になるには国家資格が必要(二種免許状の取得が多い)
- ピアノ技能は幼稚園生活で必要と言えるほど重要
- 幼稚園の先生には女性が多く、比較的若い方が多い(体力仕事のため)
- ご自身も子育てをしながら幼稚園の先生もこなすベテラン先生もいる
- 幼稚園の先生はやっぱり子供が好き!
あと、何と言っても幼稚園の先生の一番の肝は「やりがい」。
先生として行動して、子供たちが良い反応をしてくれた時などは、恐らくめちゃくちゃ嬉しいんじゃないでしょうか。
どんな仕事でも「やりがい」は大事です。
あまりに多忙になって、やりがいどころではなくなるとそれは問題ですが・・・子供たちの無邪気な笑顔を見れたり、笑い声が聞けるのは、幼稚園の先生の特権でしょう。
先生たちが楽しく子供たちを指導できるよう、私たち保護者はできるだけ先生に協力するのが良いのだと思います。
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